理事長所信

2026年度スローガン 挑超拡心 一般社団法人 日向青年会議所 2026年度 第64代理事長 杉本 圭史

はじめに

 今年度、日向青年会議所創立から 64 年という長い歴史のなかで初めて 2 年連続で理事長という重責を拝命いたしました。これは会員が少なく他の選択肢がなくてやむなく拝命したという理由からではございません。前年度期首会員 9 名から会員を拡大して今年度期首会員 20 名スタートという責任と次の世代に想いを紡いでいくために、この理事長の職をもう一年拝命することを自ら志願致しました。身の引き締まる思いとともに、日向市の未来の創造と会員一人ひとりの成長を促す使命感に胸が震えています。

 現在、私たちの社会は、これまでに経験したことのないスピードで変化し、多くの課題に直面しています。若者の都市部への流出、観光問題、そして未来を担う子どもたちの可能性が経済的な背景によって閉ざされてしまう現実。これらは、遠い国の話ではなく、私たちが暮らす日向市にも深く根ざした問題です。しかし、私はこの現状を悲観的に捉えてはいません。なぜなら、課題の裏側には、必ず「可能性」が隠されていると信じているからです。この一年間、私たちはこの可能性を信じ、未来を自らの手で創り出すという強い意志を持って活動してまいります。

地域の福祉と未来を創造する運動の推進

 青年会議所の活動の根底には、地域社会の見えにくい願いに静かに心寄せるという、普遍的な使命感が息づいています。今、私たちが活動の拠点とするこの地域社会においても、様々な困難や予期せぬ状況と日々向き合っている子どもたち、そしてそのご家族がいます。彼らは、時に社会の仕組みや環境の中で居場所を見失いがちであり、知らず知らずのうちに深い孤立感に繋がりかねない状況が、残念ながら見受けられます。

 私たちは、この目に見えにくい、しかし確かに存在する困難と向き合う当事者の方々に対し、単なる物質的な支援を超えた、心の安らぎや、地域社会との確かな連帯を感じられるような、新しいきっかけをもたらすための支援のあり方を、今こそ真剣に模索し、これを地域社会の隅々へと丁寧に拡げてまいります。未来の担い手である若者たちに対して、机上の学びだけでは得られない、生きた社会への関わり方を探る貴重な実践の機会を提供します。この経験は、やがて彼らの職業観や人生観に穏やかながらも確かな影響を与え、自立への着実な歩みを後押しするものと信じております。

 皆様からの温かい理解と支援の力が集まることで、配慮を必要とする子どもたちとそのご家族を取り巻く環境への地域社会全体の意識を喚起し、理解の輪を深く、そして広くしていくことに繋がります。これにより、日向に誰もが安心して暮らせる、より優しい共生社会を育むことを目指します。

スポーツを核とした地域コミュニティの創出と次世代リーダーの育成

 2027 年にこの地域で開催される国民スポーツ大会という節目となる出来事を一つの大きなきっかけとして、スポーツへの熱意を掘り起こし、次代の地域社会を担う可能性を持つ貴重な人財を育んでいくことは、私たち青年会議所の願いの一つです。

 少子高齢化という時代の流れの中で、若い世代がこの土地に希望を見出し、「ここでは自分を豊かにする経験に出会えるかもしれない」と感じさせるような、魅力的な機会の種をまくことが、今、私たちに課せられた大切な役割であるように思われます。私たちはこの漠然とした思いを実現するため、地域の子どもたちを包み込むような、内面的な成長を促す学びの場を創出することを試みます。

 この経験を通じて、子どもたちは、競技の枠を超えた領域で、目標へと向かう前向きな気持ちや、自分らしさを大切にする心の土台を、少しずつ築き上げていくことができるでしょう。私たちは、この活動を一時的な輝きで終わらせるのではなく、参加者や地域との間に優しい交流の輪を広げていくことで、彼らの将来の活躍に繋がるかもしれない素養や、共に歩む精神が、地域の中でゆっくりと育まれることを期待します。そして、この取り組みが、地域全体の連帯感を強めることと、未来の担い手たちの心の成長を静かに支えることという二つの側面から、この郷土の未来を豊かに彩るための一つの礎となることを願っております。

地域格差を超越したグローバル・リーダーの育成

 国際社会との繋がりの中で活路を見出せる人財の育成は、私たちの地域社会の未来にとって、常に重要なテーマです。世界を広く見渡す視野と、様々な文化への理解を深める心構えは、地域の未来を担う次世代にとって、もはや欠かせない要素となりつつあります。

 私たちはこの課題に対して、若者たちに異なる環境の地で奮闘する起業家やリーダーたちの実体験に触れる機会を提供し、社会的な貢献と経済的な営みが調和する可能性から、新しい価値を生み出すための精神性を学んでもらいたいと考えます。また、今日の地域社会には、成長への意欲や、何か新しいことに挑戦したいという強い思いを胸に秘めながらも、ご家庭の状況や周囲の環境によって、その夢を一旦立ち止らざるを得ない若者が潜在的にいるかもしれません。質の高い教育機会や国際的な経験は、往々にして親御様の背景に左右されがちなのが現実です。

 地域社会の先導役を担う団体として、私たちはこの状況を見過ごすわけにはいきません。経済的な背景に捉われることなく、意欲ある全ての子ども達の背中を優しく押せるよう、公平な挑戦のための環境を整えます。この体験を通じて、参加した若者たちが、経済的な制約に心を縛られることなく、国際的な舞台での貢献やビジネスという大きな目標に向かって羽ばたける、「揺るぎないきっかけ」を創造してまいります。そして、この体験で培われた広い視野と、人々を導く心構えを持つ若者たちが、将来的に日向市、ひいては宮崎県の未来を豊かにする一翼を担ってくれることを、私たちは最大の希望といたします。

災害に強い持続可能な地域社会の構築

 我々が住み暮らすこの地域は、豊かな自然の恵みを受ける一方で、南海トラフや大規模災害のリスクと常に隣り合わせにあります。近年、全国各地で頻発する自然災害は、「災害はいつか必ず起こるもの」という認識と、事前の備えの重要性を改め我々に強く認識させています。

 この認識のもと、地域住民一人ひとりが災害発生時に自らの身を守る「自助」の力を養い、さらに周囲の人々と連携して助け合う「共助」の基盤を強化することを目的とした防災事業を展開します。地域の専門的な知見を活用し、幅広い世代の住民が楽しみながら、災害を想定した日頃の備えや災害時の初動対応の重要性を体感的に学べる機会を創出します。これにより、単なる知識の伝達に留まらず、災害時に必要となる正しい知識と実践的な対応力を確実に身につけていただけるよう努めます。

 そして、このプログラムを通して参加者間の学びと交流の場を意図的に設けます。これにより、地域住民のつながりを深め、災害発生時に最も重要となる「共助」の基盤を平時から強固なものにします。最終的な目標としては、事業で得られた知識や意識を単発のイベントで終わらせないことです。日常生活の中で防災を意識する習慣を地域全体に広げ、この運動を持続可能な安心・安全なまちづくりへと繋げてまいります。我々は、この防災事業を、地域住民の生命と財産を守るための礎石として位置づけ、積極的に推進してまいります。

郷土愛を育み、未来を創造する次世代育成

 地域が持つ独自の魅力や、長年にわたり受け継がれてきた伝統的な産業・職業は、地域の誇りであり財産です。しかし、これらの貴重な仕事の多くが、未来を担う子どもたちにとって身近な存在となっておらず、その結果、後継者不足による衰退という深刻なリスクに直面しています。また、子どもたちが地域の多様な可能性に触れる機会が不足していることも、大きな課題です。

 我々は、この課題に対し、地域社会全体で子どもたちの未来を育むための運動を展開します。まずは、子どもたちに、地域の大人の働く姿に触れ、実際の現場を体験する機会を提供します。これにより、「働くことの魅力」や「人の役に立つ喜び」を肌で感じ、自らの将来に向けた進路や夢を考えるきっかけを創造します。

 そして、子どもたちが地域の店舗や人々と親密なつながりを築き、郷土への愛着と誇りを深めることを目指します。この強いつながりこそが、若者の地域定着を促し、将来の地域経済を支える基盤となります。この活動は、企業や店舗側にとっても、自らの仕事の価値や魅力を次世代に直接伝える貴重な機会となり、将来的な人財確保と後継者不足への意識啓発に繋がります。我々は、地域全体で子どもを育てる仕組みを構築し、青少年の健全な成長と、地域活性化の双方に寄与することで、未来を託せる豊かな郷土の創造に邁進してまいります。

地域に必要な組織運営と情報の発信

 私たちは、青年会議所のミッションである「青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップの開発と成長の機会を提供すること」を活動の羅針盤として、内的な会員の成長(ひとづくり)と運営基盤の強化(組織づくり)を図り、最終的に地域社会への価値伝播(まちづくり)へとつなげてまいります。また、ホームページやSNS等様々な手法を効率よく活用し、メディアや広告媒体での発信、行政や他団体との連携等、様々な広報活動を視野に入れ、率先した発信を取り入れていきます。

おわりに

 私たちの活動の目標達成には、地域の企業、行政、そして市民の皆様との強固なパートナーシップ、そして「未来を担う子どもたちのために」という共通の強い意志があって初めて実現します。

 理事長 2 年目となる重責に身が引き締まる思いですが、私は、この地域が持つ底知れぬ力を信じ、JC メンバー、そして全ての市民の皆様と共に、希望に満ちた郷土の未来を創造するために、全身全霊を尽くしてまいります。その実現に向けて、私たちは自らの限界を越えることに挑み続けます。そして、この熱き想いを、地域の皆様へと波及させ、周りのひとたちを巻き込みながら、関わった全ての人の心を動かしていく運動を展開していきます。

 日向青年会議所はこの地域の未来を創造してまいります。

一般社団法人日向青年会議所
2026 年度スローガン

挑超拡心

テーマ
一人ひとりの挑戦が地域を動かすうねりとなる

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